<Header>
<Author: 王維>
<Title: 過香積寺>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 香積寺を過ぎる >
<BookPage: 207>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1>
<End Header>
<Poem>
不知香積寺，
數里入雲峰。
古木無人逕，
深山何處鐘。
泉聲咽危石，
日色冷青松。
薄暮空潭曲，
安禪制毒龍。
<End Poem>
<Translation>
香積寺がどこにあるとも知らず、ただ數里ばかり雲のかかっている等にわけのぽっ たが、年古りたる木々がしんしんと茂って、人のかようべき小路もないところへきて しまった。すると、山深く、どこからともなく鐘の聲が聞えてきた。それをたよりに たずねてゆくと、香積寺の前に出た。ほとばしる泉の聲は高くそそりたつ岩にあたってむせび、日の光も青い老松のこずえを透かしてひいやりとした感じだ。夕ぐれに人 けのない淵のほとりで、一人の僧が坐禪を組み、その法力によって、暗くよどんだ淵の底に棲むというおそろしい毒龍を封じこめている姿がまことにありがたく見えた。
<End Translation>
<Formatted Translation>
香積寺がどこにあるとも知らず、
ただ數里ばかり雲のかかっている等にわけのぽっ たが、
年古りたる木々がしんしんと茂って、人のかようべき小路もないところへきて しまった。
すると、山深く、どこからともなく鐘の聲が聞えてきた。それをたよりに たずねてゆくと、香積寺の前に出た。
ほとばしる泉の聲は高くそそりたつ岩にあたってむせび、
日の光も青い老松のこずえを透かしてひいやりとした感じだ。
夕ぐれに人 けのない淵のほとりで、
一人の僧が坐禪を組み、その法力によって、暗くよどんだ淵の底に棲むというおそろしい毒龍を封じこめている姿がまことにありがたく見えた。
<End Formatted Translation>